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Ebina Beer インタビュー

Ebina Beer Interview Front

トーマス・レハーク氏は20年間プラハの交響楽団のメンバーだった。今は彼の妻である史香さんとともにEbina Beerと自ら名付けた醸造所をやっている。

トーマス・レハーク氏はハードワークを哲学としている男である。彼は神奈川県海老名の醸造所を建設する際雇った業者とのトラブルについて語ってくれた。彼らはある業者を雇ったが、何週間もたっても工事は一向に進まない。時間を浪費する彼らの態度についに業を煮やしクビにした。レハーク氏は2週間かけてみっちり自分で醸造所の配線を仕上げた。

「そんなに難しくなかったんだ」と彼は当時の事を思い返した「バーの中も自分で塗ったんだ」と。

彼は忍耐強く、謙虚であり、自己評価をきちんとする。また他人のミスを批判することもしない。そんな彼を垣間見られたのは2017年11月のある日の午後のインタビューの時でした。その時の話題は「名もなき醸造所でも一度は品質の低いビールを作ったであろう」であった。彼の妻でありビジネスパートナーでもある平井史香さんが、我々が過去に飲んだ最悪の国産クラフトビール(そう、あの青くてニンニクの対極的なやつ) の話をききたがっている間、レハーク氏は明らかに寡黙であった。彼は「悪いビールを飲むことは反面教師として良いことだ」と客観的にコメントしていた。

誤解があってはいけないが、レハーク氏自身は彼のレシピで実験することを嫌っているわけではない。居心地の良い彼のブルーパブを訪れる人たちは、彼が提供する物がチェコの伝統的な物 (ご存じのラガーとピルスナーの国である) ばかりじゃないと知ったら驚くでしょう。

ピルスナーが常に繋がっていますが、フルーツビール、コーヒーラガー、アングリートムと呼ばれる恐ろしくスパイシーなチリエールもタップリストの常連です。 レハーク氏は、今日の分裂ビール、大きな古バケツに入っているジュース、すなわちニューイングランドIPAでさえ気にしません。

しかし彼は、ただ単にお客を魅了するだけの実験的なギミックのビールを造ることとは一線を引いている。彼は昔ながらの材料を単に使うのではなく、どの味が合うのかを考えることが大事だと言う。

彼は地元の農産物を使う際にそれを学んだ。彼は”かぼす”をもらったがそれは訳すと”臭苦いオレンジ”である。これは驚きかもしれないが、彼のように試してみると分かるかもしれないが、彼はこの固くて種ばかりの果物に合ったレシピを考えることが出来なかった。彼はこの企画を中止せざるをえなかった。

(かぼすビールを試したい人は、さがみビールへどうぞ、でも警告: ロブはそれをそうとはとらえなかった)

実際に、私たちがインタビューのために来た際、レハーク氏は、最近様々な過程で成功をしていて、ビールにローズマリーを投入しようとしていたと語った。 私は中を見ている間、バーエリアの隣にある醸造所の部屋の材料リストに書かれた “ローズマリー”の文字を見つけてしまったので、彼は話してバランスを取らざるを得なかったのでしょう。

それで、彼が醸造したくない物は何でしょう? 彼が望むすべてのビールを醸造することはできないが、彼は我々にチェコスタイルのビール(タプルリストにはそうあるが)の作り手すなわちチェコ人ブルワーとしてのプレッシャーはないと言った。レハーク氏と平井氏の間に1つの固執点として浮かび上がったのは、平井氏がタップリストにIPAがないことを指摘したときだった 。レハーク氏は顔をしかめたが。 彼はそれを造ることに抵抗していたし、お金を得るためにお客に迎合する必要はないと感じていた。 しかす平井氏はそれがビジネスとして必要と思っている。

(翌月、結局、IPAはタップリストに載りました – 私の父はいつも「妻が幸せなら、人生幸せ」と言っていた)

本題に戻るが、 レハーク氏はチェコのオーケストラの一員として20年間を過ごし、2002年にドヴォルザーク交響楽団の主席指揮者に就任しました。ドヴォルザークの管弦楽を指揮したりチューバで演奏したりした他に、彼の楽団はゲームのファイナルファンタジー、スターウォーズの映画でさえも奏でた。レハーク氏はこれを非常に誇りに思っているそうだ(当たり前でしょう!)、ジョージ・ルーカスと一緒に写真を取るあたり、彼の謙虚な性格が一瞬で嘘に思えた!

彼は40歳になって人生の岐路に立った。人生の半分をオーケストラで過ごした後、大きな変化のための一歩を踏み出す最後のチャンスのような気がした。

「もし私に2つの人生があれば、音楽で続けるだろうが、今は変化の時だ。 もしこのチャンスを逃した場合、それは二度と戻って来ない 」と。

彼は自宅でホームブリューイングにも手を出していたが(お家以外ないでしょ?)、チェコ共和国で事業を行うには、多くのお役所的なことが必要だったこともあって、平井氏の実家のある日本で醸造を始めることにしました。

そこでレハーク氏、平井氏とその2人の子供たちが海老名に移住し、2016年11月に彼ら自身で事業を立ち上げた後、彼らは本格的に醸造を開始しました。 平井氏は財務を管理し(彼女がレハーク氏と出会ったとき彼女はプラハで会計士だった)、パブで働くスタッフが一人しかいなかったこともあり、レハーク氏は醸造プロセス全体を自分でやっている。副醸造者を一から訓練するには1年はかかる。もっとホームブルーワーがこの国にいれば簡単だろうが、ここは日本だ。 いつか多分法律は変わるだろうが、それまではレハーク氏は息子が継いでくれる事を望んでいる。

彼は、醸造ライセンスの申請が認可されるのを待っている間、Jiri Kotynek (日本海倶楽部ビールのコチャスさん)の指導のもとに、そこで1,000リットルのシステムに取り組んだ経験がある。 彼は将来醸造所を拡張する際に同じく1000リットルのシステムを導入するそうだ。

日本海倶楽部にいる間、ビール造りの哲学を発展させようと、彼は様々な種類のビールを試行錯誤した。

「私は地ビールをたくさん試飲したが、誰もがIPA、ペールエール、そしてヴァイツェンを作っている。 驚きはないが、なぜ私は同じことをしなければならないのですか? あと本当に良いピルスナーを作っていた所はほとんどありません。」

そして、レハーク氏は彼のニッチな所と哲学の両方を見つけた。彼はラガーとピルスナーに焦点を当て、ユニークな醸造所を作るためにさまざまなオプションを試した。

彼は彼のすべてのビールを5%の度数に保っている – ハイアルコールは味をダメにする。 彼は夏のために低い度数のビールを考えていたこともあって。

エビナラガーは、Ebina Beerの主力である。 それは、鮮明で味わい深く、フルーティーでホッピーなラガー。 グレープフルーツエールもあり、我々が行った時にタップに繋がっていた。 それは私の好きなフルーツエールの一つである。レハーク氏は独特のスタイルで、最初にレモンのラガー、その後オレンジのビール、最後にグレープフルーツを作りあげた。

Ebinaビールを素晴らしい醸造所にいたらしめるのはこの実験の精神である。 彼らのSNSをフォローしてみて、あなたが好きなビールが出たらすぐに行って試してみてください。いつまたそれがリリースされるかわからないですし!

Ebinaビールの今後の計画はどうなんでしょう? レハーク氏は、3年間で財政的に安定し、すべての債務が返済されると見積もっている。 その後、彼は拡大したいと。

「4つの発酵タンクでは十分ではありません。 少なくとも8つ以上欲しい」

もちろん、これはより大きい専用の建物への移動を必要とし、現在の場所を、半分醸造所-半タップルームではなくレストランとして完全に稼働させることなる。 彼らはチェコ料理である、bramboracky(ブランボラーク)と呼ばれる風味豊かなじゃがいもパンケーキ、bramborovýsalátと呼ばれるポテトサラダ、kvašákyピクルスなども提供している。

今のところEbinaビールは、Goodbeer Faucets、Vector Beer、Himalaya、あともちろん彼らの醸造所で飲むことができる。 そしてまた彼らは多くのビアフェスの出店が決まっている。 あなたはそれらのビールを試さないわけにはいかない。 行って飲んで、レハーク氏とEbina Beerがオリジナルのレシピを守ることよってラガーとピルスナーを正しく造っているが分かるでしょう。

そしてあなたが飲んだものが美味しく、トーマスの事業拡大のために助力したいのであれば、キャンプファイヤーのクラウドファウンド (https://camp-fire.jp/projects/view/70632) のページに行きましょう。 彼らは運送用の中古車を購入するための資金、もっと多くのケグ、ボトリングマシン、オリジナルグラス、そしてフェスで使うちゃんとした屋台を求めている。 援助の代わりに、彼らのビールやオリジナルグッズを手に入れることができますが、もっと重要なのは、あなたの口がある所にお金を入れておくことです!

Hiroaki Sueki

 

About the Author

Joe Robson

Pompous elitist and professional space beast Joe lives down by the beach in Shonan. He listens to podcasts almost constantly. He's listening to one now. He bought an Arduino but doesn't know what to do with it. He recently ate a cricket and would do it again. Never give him a Belgian beer. He'll die.

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Comments 2

  1. I don’t know. I want to love this place, and after reading glowing reports like this one, I headed down there. The beer was, at best, a hair better than the Beer Kobo chain, Very disappointed. Hopefully they’ll get it dialed in in the future.

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