ブルワリーソングバードのインタビュー

Brewery Songbird 1 ブルワリーソングバード 1

日本版:ロブソン由加里Brewery Songbird 1 ブルワリーソングバード 1ソングバードビールは、千葉県木更津市で中島夫妻が経営している。この夫婦は自分が今まで出会ってきた日本のブルワリー経営者の中で、一番と言えるほどとても親切な2人だった。
今回自分は交通事情により約束時間から30分も遅れて到着してしまったのだが、中島夫妻は嫌な顔一つみせず、むしろ自分の事を歓迎して出迎えてくれた。

ソングバードビールブルワリーを開く前は2人とも東京にある麦酒倶楽部ポパイで働いていた。タップの数を20から50タップ程に増やすなど、クラフトビールの人気が広まっていく様子を目の当たりにした2人はやがて、自分たちのブルワリーを開く事を決心した。場所は自宅から近い方がいいとの事から、千葉県木更津市を選んだ。

ブルワリーは、他の大規模なブルワリーと比べるとだいぶ違う印象を受ける。全てが中島さんによるデザインのシンプルな構造をしており、ここにはいわゆるハイテク機器というものはない。キョウヘイさんはホームメイドの設備を誇りに思っている。

ブルワリーの中にある発酵部屋は決して大きくはないが、それでも様々な技術を行うには十分な広さである。ソングバードビールのレシピはキョウヘイさんによって慎重に調整されていて、製造工程中あまり多くの種類のイーストを使用していない。さらに水も添加物を使用していない

ソングバードでは更に日本では珍しいクールシップというテクニックを施している。クールシップとは浅く平たい発酵に使う容器だ。麦汁は速く冷やされ、さらに天然酵母とバクテリアに晒される。この技術は混みいった都会には向かないが、木更津にあるソングバードでは素晴らしい製造法となった。


ブルワリー周辺は木更津市の中でも街からは離れていて、空気がきれいなところだ。自分がソングバードブルワリーを訪ねた時、キョウヘイさんはちょうど自宅近くで20ℓもの小麦のスターターでクールシップを行なっているところだった。ここで自然発酵させたあと、年内にはサワービールを完成させる予定だという。

ソングバードは多くの種類のビール揃えている。彼らの作るビールは今の所20種類強といったところだが、まだまだ増え続けている。中島さんは日々の食事の食べ合わせなどから、新しいビールのアイデアを得ているという。

彼らのビールの中には面白いコンビネーションをもつビールがある。生姜とオレンジ、ゆずとバニラ、さらにはラベンダーのビールもある。そのなかでもラベンダービールは最も多様な反応があった。自分が試飲した時、思わず芳香剤が頭をよぎったが、それを話すともなみさんは笑った。ラベンダービールは、男性よりも女性に好まれているという。キョウヘイさんによると、次回は使用するラベンダーの量を減らすらしい。

Brewery Songbird 5ブルワリーソングバード 5
2016年、ソングバードビールは東京のはせがわ酒店と初めてコラボしてビールを作った。ピートブラックIPAである。実はこのビール製造過程でポンプが壊れ、熱いビールが床に噴射されてしまうという大きなアクシデントに見舞われていた。製造を中止するところだったが、幸運にも余ったビールを残すことができた。

ソングバードブルワリーは全て中島夫妻によって作られているが、ビールのラベルデザインは1930年代のファッションやデザインを得意とする地域のバーのオーナーによって描かれている。それぞれのラベルはソングバード、木更津やビールそのものを連想させる。

現在は、20軒のバーにビールを供給していて、ソングバードのボトルビールは東京や彼らのオンラインストアで手に入れることができる。もしソングバードビールを飲める機会に出会ったら、迷わず飲んでみることだ。飲むたびにうまくなっていく。

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BeerTengoku Writer

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